英語の文字を書いたり、読んだりするときに、読み間違い、書き間違いをしてしまうことがあると思います。
英語の文字は似ている文字が多い
日本語のひらがなを例にとると、こちらもよく似ている文字がたくさんありますね。
文字を習いはじめの4,5歳児さん、小学1年生さんは、文字に慣れるまでは、ちょこちょこ間違うことがあると思います。
最近では、幼稚園や保育園のプログラムの中に、硬筆や書き方の時間があるので、小学校に入学してはじめて文字を書くという子は、めずらしくなってきていますが。
向きや、縦線の長さの違いだけなのに、全然違う文字なのです。
たとえば、hとn。hの縦線を4本線の1番上から書いていたらhと認識されるし、nは、左の縦線を伸ばしすぎなければnと認識されるということになります。
特に間違いやすい英語の文字の見分け方
手のひらが自分にみえるようにつくるのがポイントだよ
指がそれぞれの文字の縦線になるから、お金のサインみたいにしちゃだめだよ。
正しくベッド・bedがかけていれば、人がベッドに寝ることができるってこと。
バットが縦線で、ボールが丸の部分を表しているよ。
dの場合は、まず太鼓の丸から書いて、次にバチにあたる線を書くよ。
これらの中で、やりやすい方法があったら、是非使って見て下さい。
百聞は一見にしかず、もしよく文字のミスがあるならば、取り入れてみて下さい。
「どこから書き始めるか」ということを、バチッとおさえたいところですね。
bとdをよく間違う子の書き方を見ていると、dなのに、縦棒からかいて丸を書いたり、書き順をどうしても自分流に書いているのです。
英語って「左から右」に進んでいくでしょう。だから、左からすすんだ時に、どっちに先にぶつかるかってことなのよね。
つまり、bだとバットに先にぶつかる、dだと太鼓から先にぶつかる。
英語の文字の形の認識だけでなく、英語の音も覚えよう
言葉や言語の習得は、「音」「音声」も大切になってきます。そもそも、赤ちゃんは文字を読めたり、書いたりはできませんが、たくさんの音声を周りの大人から聞いて育っていきますよね。
そして、その子が大きくなって、これまで聞いてきた音や言葉を、文字として表すとしたらどう書くんだろうっていう段階にうつっていきます。
英語が母国語の子たちは、英語の音が入っているのが前提なのですが、日本語ネイティブの子ども達はそこが抜けていることが多いです。
文字だけ書けるようになっても、そこに音が伴っていないといけないのです。
そこで、フォニックスを学習するのですね。
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フォニックスってなに?
音を伴って、bやdを覚える時は、こんな覚え方もあります。
縦からかくのか、丸からかくのか、どっちから書き始めるかをしっかりとおさえるって大事なのです。さらに、文字を書くときには、その文字に関連する単語とからめて、目から見る、耳から聞く、口から声をだして、手を動かして、五感を使って学んでいきます。
そして、文字の認識もですが、習ってからその音をしっかり定着させるためには、チャンツや手遊びなどで、何度も口ずさむことも必要です。b、b、bというだけでは、実際の単語や文章の中で活用することができませんが、チャンツや手遊びでは、単語や文章をリズムに合わせていっているので、ただ、b、b、bという以上に、これからの学習につなげていくことができます。
小学校高学年以上で見分ける時はどうしたらいいか
高学年になってから、習いはじめた時は、もちろん上記のような方法も、覚える際のサポートとして十分に使えます。
高学年以上になってくると、よく目にする単語、よく使う単語も増えてくると思うので、この単語はbを使うほう、この単語はdから始まる単語と覚えて行くのも1つの手です。
英語が苦手な子や、単語のテストで点を落としている子は、英語の音と文字の一致していないことが原因となっていることが多いです。
耳でわかっていても、その単語が正確にかけていないのです。
リスニングでは得点が高いのに、それ以外になると得点できないことにもなっています。
また、苦手とする単語が、書けるようになるまで、復習できていない。
苦手だから、ついつい後回しになってしまうのだろうけれど、単語が書けないのは、定期テストでは圧倒的に不利になってしまいます。
単語のミスにより、点数を失うのは、すごく残念です。そこは、しっかりと向き合って行かないと行けない部分です。
一昔前の単語の量とは、今の小学生が触れる単語、中学生が書けないといけない単語数は、圧倒的に増えました。
その数、中学生で2200~2500語。単純に3年間で割っても、一学年で800語以上。
それを12ヶ月で割ると、一月あたり66個、約70個。
もちろん、小学生で触れてきた英単語もいれてだけど、中学3年生は、中学3年生の1月くらいから、もう高校入試が始まっているところもあります。3月までギリギリ覚えてのこの数字なので、実際はもっと多いということになります。
そして、私が中学生とレッスンして感じることは、中学1年生の英語の問題集が、とてつもなく分厚いということです。たとえば、中学2、3年生の問題集が1㎝だとしたら、中学1年生の問題集は、1.5㎝くらいありそうです。
単語だけでなく、習う文法事項も上の学年からどんどん下りてきているのです。
とにかく、覚えることが多い英語で、字の読み間違いや、字の書き間違いが増えると、英語学習に向かう気持ちも、折れそうになりますね。
だからこそ、要の単語を覚えていく際に、ただ単に、丸暗記にたよるのではなく、英語の音と文字を一致させることで、英単語を覚えていく、書けるようになっていく、聞いた英単語がどんな文字でできているかを思い浮かべることができるようになっていった方が、圧倒的に英語の負担が減るのです。
今回取り上げたのは、子ども達が高確率でよく間違う、bとdでしたが、その他の文字も、それぞれの文字の特徴を捉えて、インプットしていっています。
インプットをしたら、もちろんアウトプットも必要ですが、そもそものインプットが十分できていなかったり、インプットの際の方法が、間違っていたりしたら、どんどん英語学習の遠回りが起きてしまいます。
この記事を読んだとき、まだ乳幼児期、幼児期なら、どうぞたくさんの本当の英語のリズムを伴ったものを音源に選んでみて下さい。
そして、小学生であれば、英語の文字の読み書きも、体系的に取り組んで行きましょう。
中学生になっていても、基本となる英語の文字と音の一致をさせてみましょう。アルファベットの名前を言えるのではなく、アルファベットの音と、英単語の文字の音を一致させるのです。一見、遠回りに感じるかもしれませんが、音をしっかりと入れて定着させることは、実は近道だし、効率もよいのです。
この記事に出会った時期が早ければ、早いほど、取り組み方も変わってきますが、
時間もありますから、間違っても、単語を無理矢理書かせて覚えさせたり、鉛筆とかが握れないのに、無理に英語を書かせたりということがないように。
英語を嫌いになっては、もともこもないのです。
英語にふれる時間が長いということは、それだけ、英語が好きにも、嫌いにもなる機会が多いということでもあります。
「英語がわかる、楽しい、好きになる」ように、声かけや、英語の向き合い方、取り組み方は、発達段階や、一人一人の様子や個性もみながら、サポートしていく必要があります。
レッスンでは、おうちでの取り組み方なども、お伝えしています。
「英語のリズムと読み書きを楽しく学ぶ」コース【小学生】 – さぬき市 英語倶楽部パイロット
「中学英語への橋渡し」コース【小学五年生・六年生】 – さぬき市 英語倶楽部パイロット
「志望校合格を目指す基礎~発展」コース【中学生】 – さぬき市 英語倶楽部パイロット
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