2024年は、「香川用水」が通水を開始してから50年の節目です。
毎年、早明浦ダムの貯水量を気にしながら過ごす夏。
このブログを書いている現在も、雨の降らない日が1ヶ月近くを記録しています。
昔から、といっても、弘法大師空海(774年~835年)が、京都の神泉苑で雨乞いしたり、香川県のまんのう町に満濃池をつくったと言われていたり、ちょっと昔ではなく、1000年以上も昔から、讃岐(さぬき)の人は、ずっと水不足に苦しんでいたことが分かります。
そんな、香川に水の安定供給を実現したのがこの「香川用水」です。
香川県民が使っている水は、実は、高知県から徳島県を経由してはるばるやってきています。
冒頭にもあった、「早明浦ダム」は高知県にあります。
この早明浦ダムでは、年間約8億6300万トンの用水が生み出されて、そのうちの2億4700万トンが、徳島県にある池田ダムへ。
その池田ダムから約8キロのトンネルを通って、香川県の三豊市(みとよし)にひかれています。
小学生も十分楽しめる香川用水記念公園(香川県三豊市財田町)
池田ダムから約8キロのトンネルを通ってやってきた用水がひいてこられるのが、ここ、香川県三豊市財田町(さいたちょう)にある、東西分水工です。
ここを起点に、香川県全域に供給されていっています。
東は私たちの住むさぬき市をも越えて、徳島県との県境、東かがわ市まで、東西に約100キロのびています。
田植えの時期になると、ここで、水口祭(みなくちさい)が行われます。
ちなみに、私は水口(みずぐち)です。
この東西分水工は、香川用水記念公園の中にあります。
地図はこちら
資料館では、香川の水の歴史、水不足やため池をつくった話、香川用水の歴史などが学べます。
資料館の外には、小さい子から遊べる、水遊び場があります。
水の深さは、場所によってさまざまですが、深くても小学生の膝下なので、服を着たままでも、足だけつけて遊ぶこともできます。
私は今回、この香川用水記念公園にはじめていったのですが、ここで水遊びをする事を目的のファミリーのお子さんは水着をもってきていました。
お母さんも、ラッシュガードとか、水遊びOKの格好でした。
未就園児くらいまでのお子さんだと、基本、石造りなので、保護者がすぐ側についている方が安心です。
小学生くらいだと、資料館と、この水遊び場をはさんだ、反対側には木陰があるので、目を離さなければ、そこに座って子どもの様子をみていてもいいかなと思いました。
でも、基本、「お母さん」と呼ばれたときに、すぐに返事ができる状態にはしておきたいですね。
夏以外の他の季節は、公園内の散策もおすすめです。
香川用水記念公園は、水遊びをしたり、ピクニックをしたり、自由研究で水のことを調べたりと
ここでの過ごし方はいろいろありますね。
さらに、ここから車で約10分の所に、渇水対策のために整備された「宝山湖」(ほうざんこ)もあります。
この宝山湖ができたいきさつを調べるのも、自由研究にはいいかもしれませんね。
キーワードはヘイロク渇水です。
豊稔池遊水公園(香川県観音寺市)で、ヨーロッパを感じる
香川用水記念公園から車で約25分(16km)のところに、豊稔池遊水公園があります。
香川県の西の端、観音寺市にある豊稔池ダムが見える公園です。
地図はこちら
このダムは、日本最古の マルチプル アーチダム。
マルチプルって?
水がでる場所が複数あるのよ。
この日は暑かったからなのか、(高松の最高気温は37.2度)ゆる抜きの時期ではなかったからなのか、はたまた、平日だったからなのか、私たち以外は、誰もいなった遊水公園。
田んぼに水をはる時期は、ここから勢いよく水が噴き出しているそうなのですが、それ以外の時は、自然放流されているようです。
行った日も、自然放流のようでした。
水がちょっとでも流れているのがみられてよかったと思いました。
水の出ている量が少なかったおかげで、かなり近くまでいくことができました。
まだ先に、立ち入り禁止のサインがでていたので、この日は、ここまで行ってもよかったのかな。
お米づくりで、一番お水を使う時期は、ゆる抜きをしているそうです。いったいいつ頃、ゆる抜きがみられるのかなと知りたい場合は、Facebookに「豊稔池ダムファン倶楽部」というページがあり、豊稔池の近況を知ることができます。
豊稔池遊水公園には、ナビを頼りにいったのですが、私が一番見たい景色がみられる場所へいく道を、1回目は通りすぎてしまいました。
通り過ぎた場合は、ダムに水が溜まっている様子が見えるところにいけます。
正面からこの景色を見たい場合は、左折の看板があるので、小さいですが見逃さないようにしましょう。
「豊稔池ダム」とだけ入力すると、左折のタイミングを逃すかもしれません。
石の雰囲気がヨーロッパを思わせるといわれている、豊稔池ダム。
石積みだし、レンガっぽい感じが、そう思わせるのかなと思いました。
トンボがたくさん飛んでいて、ちょっとしたあずまやなどもありました。
駐車場も十分にありました。
ナビをみると、近くに雲辺寺があるようです。
せっかくここまできたので、
雲辺寺まで足をのばすことにしてみました。
ナビによると、雲辺寺は、正確には、雲辺寺ロープウェイまで車で15分(7.6km)とでています。
雲辺寺ロープウェイにのって雲辺寺へ
雲辺寺へは、車でもいけるようですが、今回はロープウェイにのって行ってみることにしました。
車で雲辺寺まで行く場合は、駐車代600円を払うようです。
ロープウェイ乗り場にいく途中の山道で、車内からロープウェイのケーブルが見えた時、私の足は、実は軽く震えていました。
地図はこちら
そうなんです、思っていた以上に、ロープウェイ「高っ!」高いのは、標高だけじゃなく、ロープウェイ運賃も、まぁまぁいいお値段です。
四国八十八か所の一つの雲辺寺にいくから、なんだかラッキー。
ロープウェイは片道だけでも買えますが、娘は「いったいどんな人が片道だけ買うんだろう」と思ったようです。歩きお遍路さんかな。
ロープウェイも発車時刻が同じなので、覚えやすいですね。
雲辺寺山麓駅から上がっていくのと、雲辺寺山頂駅から降りてくるのが同時なので、上も、下も発車時刻は同じです。
ロープウェイは101人も乗れるの?ロープウェイに乗り込んだ時の、感想は「ちょっと暑い」でした。エアコンがついていないので、自然の風のみです。もし、夏に満員だったら、かなり暑いだろうな。
ロープウェイから下をのぞくところがあって、高いところが苦手な人は、のぞくとき注意ですが、高さを実感できます。時速36キロの速さって、日本で2番目の速さだそうです。1番早いのは?
琵琶湖バレイのロープウェイ
秒速12mって書いてあったから、時速に直すと。
時速43.2km!
雲辺寺ロープウェイもなかなかのスピードだったので、それよりもさらに速いなんて!
下りのロープウェイはちょっとしたジェットコースターにのったような気分になりましたよ。
高いところが怖いことも忘れてしまいそう。
ただ、標高があがるにつれて、耳がつまりはじめます。
高いところにあがっているんだなと実感します。
耳抜きの技も駆使しましょう。
でも、あっという間に通り過ぎます。
ロープウェイが見えてから写真撮ろうとしたら、間に合わないかも。さぁ、約7分の空中散歩を終えて、私たちの目に入ったのが、「ただ今の気温 25度」という表示。
この気温に目を疑いましたよ。
本当に?でも、25度といわれてみれば、本当にそうかも。
涼しい気がする。
さぬき市にある四国八十八か所の大窪寺さんでも、標高は400mくらい。
雲辺寺は、916mだなんて、2倍以上の標高です。
100m上るごとに、気温が下がるというのも、こういう時に話すと実感がわきますね。
お忘れかもしれませんが、これは自由研究と称した小旅行。
ところどころのポイントでの声掛けも、こどもの興味の種まきになります。
今、〇〇市に入ったよ。
時速100キロで進んでいるから、次のSAやPAまでどれくらいかな。
あの車は何県から来てる?県庁所在地はどこかな。
これは、ほんの一例ですが、いろんな声掛けができますね。
雲辺寺のロープウェイで手に入れた、「ロープウェイ・リフトでいける!空中散歩で四国満喫BOOK」は四国鋼索交通協会がだしている小冊子で、四国のロープウェイやリフトに興味を持っている子には、いろいろ情報がのっているので、それをもとに自由研究を深めていくのもいいかも。
涼しさを求めて雲辺寺山頂公園にあるSNSで話題沸騰のあの場所へ
実は、思いつきで、ここまで来ているので、まさか、雲辺寺に山頂公園があり、そこに、これまた、一度は来てみたいと思っていた場所があったなんてという気分でした。
その場所へは、雲辺寺のロープウェイを降りて、右側の道を進みます。
そして、建物をくぐった出口の先にあったのは。。。
「天空のブランコ」です。
天空のブランコが香川県のどこかにあることは知っていましたが、ロープウェイにやってくるまで、ここにあるとはこれっぽっちも頭にありませんでした。
豊稔池でも書きましたが、暑いからか、平日だったからか、そこまで順番を待つことなくスムーズにブランコに乗れました。
自撮り棒を持ってきていたら、カメラの三脚をおいてとれる台も設置されているので、二人で来ていても一緒に乗っている写真が撮れます。
私は、そんな準備もなく、私の前に並んでいる人と交代で写真を撮りました。
映え写真を狙うなら、構図も考えてとるといいですね。
天空のブランコの下には、子ども用のブランコがありました。体重60キロまでいけるそうです。
一応、子ども用なので、私は、写真撮影に徹しました。
天空のブランコですが、高所が苦手な人もなんとかいけます。
目の前に広がる景色を楽しみながら乗るブランコ、楽しい!
この真夏に雪!?
ここには、スノーパーク雲辺寺というスキー場もあったのですが、2020年に閉鎖。
降雪機の装置は残っているので、「夏の雪遊び」が開催されているようです。
8月の土日とお盆の期間中、10時から15時の間に、1日約10トンの人工雪が降ります。
私たちが行ったときは、この雪遊びの準備段階だったのかもしれません。
偶然に人工降雪の場面に遭遇してラッキー。
ただ、降った瞬間から、固くなっていくので、ふわふわな雪を想像すると、イメージと違うかも。
いろんなフレームに入って、撮るのもおすすめ。
この他にも音符のベンチがありました。
そろそろお昼。
ちょうどお昼になったので、クレープの看板が目をひきます。
気温が25度くらいとはいえ、外で食べるのは暑い気がしたので、建物の中で食べることに。クレープ屋のお姉さんも「いいですよ。」って言ってくれたので、迷わず中へ。
季節によっては、外のベンチに座って、絶景をみながら、飲んだり、食べたりするものいいかもしれませんね。
ロープウェイのチケットを見せると、クレープは50円引きになりました。それでもお値段は、天空価格かな。
お隣には、雲辺寺コーヒーさんが。
雲辺寺コーヒーさんは有名ですが、私は、コーヒーは飲めないので、またコーヒーが飲めるメンバーで来た時に。
この山頂公園は、目の前に広がる景色が最高。眼下に広がる景色をみて、「平野」を体感できます。この平野は「三豊平野」そして、その先には瀬戸内海。
金比羅山に行った時も、「平野」を体験できます。なかなか「平野」を感じることってないかもしれませんね。ある程度、高さがあって、全体を見渡せるところにいかないと。
視界がいいときには、瀬戸大橋や岡山県、広島県まで見渡すことができるそうです。
四国八十八ヶ所、66番札所の雲辺寺さんへ
雲辺寺山頂公園から戻ってくるときに、右折すると雲辺寺に行けます。
ロープウェイ乗り場から、まず雲辺寺にお参りする場合は、左折します。
毘沙門天の展望台は、上がっていく体力がなかったので、下から手を合わせました。
坂をさらに下ると、山門があります。
このあと、本堂や大師堂もお参りしましたが、ロープウェイの時間が迫ってきて、この後は写真をとる余裕がありませんでした。
あと、20分遅らせれば、もう少しゆっくりとお参りしたり、境内を散策できたのですが、残り1分でロープウェイに飛び乗るという状態だったので、五百羅漢さんなどの写真は一枚もとれませんでした。お寺から、ロープウェイ乗り場までは、上り坂なので、ダッシュはさすがにきつかったです。
今更ですが、雲辺寺さんの住所は徳島県にあります。でも、雲辺寺は、香川の一番目の札所ということになっています。それは、なぜか。それは、ロープウェイが香川県にあるからです。雲辺寺に行く方法が、香川県からになるからということらしいです。
時間があれば、徳島県と香川県の県境をまたぐ写真も撮れたはずでした。
ロープウェイ乗り場をでて、雲辺寺山頂公園に行く途中の道に、その県またぎのラインが書いてあります。
私は、「まずはブランコに直行しよう、ラインまたぎは後でもできるから。」と思ったことが悔やまれます。
思ったときが、タイミング
次があると思ってはいけないと学んだのでした。そう思った時がチャンスです。
宿題ゼロ1大作戦
夏休みが終わったら、2学期。
2学期の準備ははじめていますか。
「英語のリズムと読み書きを楽しく学ぶ」コース【小学生】
「中学英語への橋渡し」コース【小学五年生・六年生】
「志望校合格を目指す基礎~発展」コース【中学生】
コメント
息子と一緒に地理を勉強していると香川県の香川用水、まんのう池は必ず出てくるのでとても興味深く読めました!
香川用水ってもっと昔からあったのかと思っていましたが50年なんですね。
ため池とイメージがかぶっていました(^^;;
いけないいけない…
香川県にスキー場があったことにも驚きです!
自由研究にぴったりの一日。ドライブ中の会話にも社会や算数の要素を散りばめられていてさすがです☆
何よりお嬢さまがモデル並の笑顔で映え写真にもぴったり♡
楽しい一日だったことが伺えますね♪
私も一緒に観光に連れて行ってもらえた気分になりました。
(香川と言えばおうどんを食べに行ってばかりだったのでw)
友達も住んでいるのでいつか本当に巡れるといいなぁ…
Maikoさん、香川にお友達がいらっしゃるんですね。私は香川に住んで、もうすぐ15年ですが、まだまだ行っていないところ、知らないところがたくさんあります。近いからいつでもいけると思ってしまうのです。
でも、行く気で行かないと、近くでも行かないんですよね。次回はおうどんプラス観光も楽しんでください~