将来英語が必要って、どれくらい先の将来なのか。

将来英語が必要だからの、「将来」って具体的にいつのことか。

 

将来英語が必要だから、英語を勉強しようとお子さんに伝えている場合、具体的にどれくらい先の将来をイメージしていますか。

 

 

親が読む読み物に、「英語ができると生涯年収がアップする」なんて書いてあると、我が子も英語ができるようにしたいと思うかもしれません。

でも、働くってイメージもまだわかない年齢の子どもに、「だから将来英語が必要」っていっても響かないと思うんですよね。

「将来必要」という言葉の意味の大半は、大人達が通ってきた道や、経験から発せられた、後悔とか、苦い思い出とか、ある意味一番説得力のある、一番気持ちがこもっている言葉なのは確か。

後悔とか、苦い思い出とかって、ネガティブが先にでたけれど。

お母さんの口からでる言葉は、やはり英語コンプレックス(ネガティブ)から来てることが多い気がします。

私も英語コンプレックスがない訳ではないことはここで宣言します。
もうコンプレックスのかたまりかもしれません。

だから、お母さん達の気持ちもよくわかります。

「あのとき、もっとがんばってたら」

「もっと前から勉強していたら」

「自分と同じ失敗を子どもには味わいさせたくない」って。

結構みんな「英語」や「勉強」といえば、心のどこかに少なからず感じている気持ちだと思います。

 

でも、この親が通った道も、経験も、子ども達は未知の道、未経験だから、イメージがわかないし、ピンともこない。

だから将来のために英語をする感覚がわかないのは、仕方がないことかなと思います。

どう説明するとイメージがわきやすいか

将来っていうけれど、その将来は今の親のイメージの方がまだわきやすいと思います。

それでも、やっぱり英語をやってる方がいいんだよ。という強いイメージはわきにくい。

なぜか。

だって、英語を使わなくても、日常生活はおくれている。
ご飯食べられて、着る物もあって、住む場所もある。
そして、子ども自身も学校にいけてる。からです。

切羽詰まる動機がない。

「え、でも(将来英語が大事っていうけれど)、お母さん、英語苦手なんだよね。」
「でも(将来英語が大事っていうけれど)、困ってないよね。」
「なんで、私ばかり、英語を勉強しないといけないの。」

なんて、思ってしまったら、「英語が使えると将来、役に立つよ」の説得力があまりなくなってしまいます。

まだそこで、「英語ができていたら別の人生があった」とか話すと、ある意味説得力はある気がします。

それよりも、親自身が今も英語の勉強をしている姿をみせて、「え?大人になっても英語を勉強するの?」って聞いていたときに、「仕事で英語が必要なんだよ。」とか。

「今度家族で旅行に行くときに、空港やお店で使えたらいいでしょう。一緒にしてみる?」とか。

「○○が大きくなったら、一緒に英検やTOEICを受けに行こうと思ってたんだよ」とか。

大人になっても英語を勉強している姿は、口で何回もいうよりも説得力があります。

仕事にも関係ない、旅行もいかない(今はいけない)、テストも受けない、という方は、このすぐ上の話はスルーしてください。

 

もっと具体的に身近なところからのアプローチ

それよりも、今の子ども達にもっと身近な具体例を挙げる方が、実感がわきます。

○使いたいアプリがあるのに、日本語版に対応していなかった。
英語が読めたらこのアプリが使えたのに。

これは、大人も子どももあてはまると思います。

子どもはゲーム、大人は、生活アプリとか。

○ほしいものがあるのに、日本で買えない。でも、海外の通販サイトにある。
書いてあることがわかったら、このサイトから手に入れられるのに。
あるいは、海外サイトから買う方がかなりお得に手に入るのにな。とか。

○小学6年生で受験する場合、英語が試験に入っているところもあります。

○中学、高校はもれなく英語の試験があります。成績もつきます。

○学校を受験するときに、英検の資格がある方がプラスになる。

実際に高校生になると、こういう場面に直面すると思います。
英検2級以上持っていないと、推薦をもらえる資格がないらしい。
先輩があの学校にいきたかったのに、英検をとっていなかったばかりに、先輩の友達の○○が推薦もらったよ。とか。

入る学部にもよりますが、大学は英語の原書を使う授業もあります。
運がよければ、対訳つきもあるかもしれませんが、そうでなければ、自力でするしかない。

それぞれの状況を身近に感じる、肌で感じるくらいの状況になったら、この「将来英語をしておくと役に立つ」は現実味を帯びてきます。

なので、「将来」という漠然とした言葉で伝えるのではなく、もっと具体的に、1年以内のこと、3年以内のこと、日常での英語やってたらよかったなポイントを伝えるともう少しイメージがわきます。

 

ついつい英語にだけ目が行きそうですが

特に長子だと、いいと言われるものすべてに手を出してしまいそうになりますが。

まずは何が何でも早期に英語ではなく、日本語が母語で育っている子は特に、日本語力や語彙力、抽象的なことも理解できるような力をつけ、伸ばしていくのも大切です。

考える力、理解する力が日本語であまりないのに、英語だけ母語を越えるようなレベルで使えるということはまずないからです。

この部分は意外と見落とされがちなポイントです。
たくさん本を読んでいますか。
本に書かれていることがイメージできたり、理解できていますか。
声に出してスラスラ読めていますか。

大きくなっても、お母さんの口から読み聞かせも、いい刺激になると思いますよ。

 

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