何の力をつけたいのか、選ぶ問題も大切
ある中学校の問題集に、本文の内容を読んで、あとの問に答えるページがあるのだけれど、実はその問題、本文の内容を読まなくても、知らなくても、答えが書けてしまう。
からくりは、こうだ。
Did Mr.Jones go to the park yesterday?
このように書いてあったら、普通は本文を読んで、あ、ジョーンズさん、公園に行ったかな、どうだったかなと、読み取って答えるのだけど。
なんと解答欄が、Yes,( )( ).なのだ。
そう、Yesと書いてある時点で、もうジョーンズさんは、公園に行ったのだ、そこまでわかる。
あとは、Mr.Jonesをheにかえて、didで答えたら終わりという。
Where did Mr.Jones go?と書いてあっても、
( )( ) to the park. って書いてあって、どこに行ったか聞かれているのに、どこはすでに書かれているという。
なので、読まなくても答えられる問題だね、と思ったのは私だけだろうか。
ここの生徒さんたちは、この答えを探すために、本文をじっくり読んでいるのだろうか。
つけたい力はなんなのか。
Did で聞いたら、とか、Yesで答える時の、答え方を学習させたいの?
did とgoでwentに変換させられるかどうか見たいの?
Mr.Jonesをheに換える力?
長文問題や本文の読解力が大切なのはとてもよくわかりますが、何の力をつけさせたいのかを明確にして取り組む必要があると思います。
英語の長文問題あれこれ
長文問題も、本当にいろんな解答方法があります。
真剣に最初から読んだのに、実は問題文みたら、あまりじっくり読まなくてもよかった問題とか。
定期テストでは、ほぼ必ずと言っていいほど、長文問題は出てきます。
そして、その長文問題も、最近では応用問題が増えています。
教科書に則していたり、習った問題集などからそのままでる場合。
中身は似ているけれど、登場人物や動詞をちょっとずつ変えている。
あるいは、全く見た事もない長文だったり。
その出し方は英語の先生次第ではありますが、どんな長文問題でも、「長文だから、もう読む気しない、とばそう」というもったいないことはしないでほしい。
冒頭に書いたように、中には問題を読まなくても答えられる長文問題もあるかもしれない。
とにかく、長文アレルギーでみるのもイヤではなくて、一通り問題に目を通してほしい。
そして、テスト中にいつ取り組んだらいいのかを予測する。
長文は、だいたいの意味がわかっていたら解ける場合もある。
だいたいの意味だけとっていたらそれでいいという訳ではないことをしっかりと肝に銘じておいてほしい。
日頃から、一文、一文の意味を丁寧に、自分の力で理解しているから、そこでだんだん早く理解できるようになっているのだと思う。
その逆の、なんとなく適当に意味をとって内容をわかったとしていると、自力で英作文したりするときに、書く事ができないこともおこってくる。
テスト後にいうセリフあれこれ
思ったよりも長文に時間を取られました。
時間がなくて長文に行き着きませんでした。
全然見た事ない文だったからとばしました。
全体の量を計算しないで、とりあえず、いつも長文が手つかずになっているから、長文からといて、ここで時間を大幅につかってしまった場合。
長文に行き着くまでの問題に時間がかかり、長文にたどりつけなかった。でも、問題文をよくみたら、答えられるものもあった。
見た目だけで、もう読めないと決めて、どんな問題があるか目を通さずに終えてしまう。
この見た目だけで判断するのはもったいないです。
実は、読んだら、意外と簡単だったとか。記号問題だけだったとか。
このセリフの生徒たちに、足りないのは、経験値と慣れだと思います。
日頃からある程度、文章が読めていないと、いきなり長文を読むのは難しいです。
解き方の工夫を自分でできるようになるくらい問題にあたっていなければ、今回のこの問題はどのように解くのがいいかという応用も利かないでしょう。
音読やリスニング問題にしか取りくんでいなければ、いざ書くという時に、自分はどれくらいのスピードで書いているのかも把握できません。
思ったより書く事に時間を取られてしまって、時間がなくなることもあります。
当たり前のことをいうけれど、日頃から、どのように英語の学習にとりくんでいるかが、定期テストの問題の解き方に表われます。
どういう取り組みをしたらいいか迷っている人は
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