中学生は英単語に苦戦している

小学校・中学校で習う英単語の数

2021年度から新しい教科書に変わって、単語量が一気に増えました。
中学校は約1200語から、約1700語に。

小学生も、小学校の間に約600~700語に触れます。

三省堂のニュークラウンでは、そのうち、小学校281語、中学生601語を「発信語彙」として、話したり、書いたりするのにも使えるといい単語としてあげています。

東京書籍のニューホライズンでは、小学校468語、中学校で532語の、合計1000語を「基本語」としています。

残りの語数は、「受容語彙」として理解できればいいという扱いにはなっています(教科書の細字の単語)

全部覚えなくても、中学校の500語から600語覚えておけばいいんだと思ってしまうかもしれませんが、ここが落とし穴だと思います。

 

小学校で習う基本語って重要度高い単語が多い

小学校で習う、基本単語って結構あると思いませんか。

小学校の問題集を見ながら、中には「これを小学生が習うのか、びっくりだなぁ」と思える単語もあります。
例えば、together(一緒に)
”Let’s go together!”と、普通に出てきています。

中学生でも、いざこの単語を書くとなると苦戦しているのに、小学校で習ったことになっているから。読めて、書けて当然。な、訳はない。

小学校の卒業前に、英単語テストをしたとして、一体どれだけこれらの語が使えるようになって中学校に入学しているかは、かなりの個人差があると思います。

 

とりあえず、読めたらいい、会話で使えたらいいということで、この単語は、プレイって読むよと、カタカナでプレイと書いている場合もあります。

カタカナで書くことを小学生のうちから当たり前にしておくと後が怖い。。。

プレイって言えても、きっと小学生なので、ローマ字に変換してpureiと書く子もいると思います。
そして、中学校に入ったときに、playと書くところを、prei、prey、pleyとか書いてしまう生徒が多いのではないかと思います。

 

小学校でもほとんど、単語テストなどをすることもない。
中学校に入っても、4技能重視で、音読していて、途中でわからない単語に出会ったら、意味を調べるとか、もう自分で調べることなく単語の意味が書いてあったり、単語そのものが書けているかどうかを学校でチェックしてもらう機会がうんと減っています。

 

単語が書けるかどうか、意味がわかるかどうかは、もう学校がチェックすることではなく、個人個人が学校以外の時間で自主的に確認していく流れなのかもしれません。

そして、中間テストや期末テストでのみチェックされる。

こまめに積み重ねて確認出来ている子は、中間テストだから、期末テストだからと、試験勉強で試験範囲の単語を書いて覚えるということはしなくてもいいでしょうが、実際は、そんなに家庭学習で毎回のレッスンの単語を効果的に、効率的に学習できている子はどれくらいでしょう。

そして、忘れてはいけないのが、小学校で習っているであろう、約300語から500語の英単語です。
すでにわかっている状態で入学している前提になっています。

話したり、書いたりできるなので、極端にいうと、カタカナ読みでも読めていたら小学校ではよかった単語も、しっかりと中学校では書けるようになっているよね、使えるよね。という前提で進んでいるということです。

何度もいっていますが、学校により差があります。
あえて、小学校の単語を中学1年の1年かけて、もう一度復習している学校もあります。
何らかの対策をしている学校もあります。

復習しますと、公に言っていないだけで、日々の学習プリントに組み込まれているかもしれません。
でも、それを子どもは気がつきません。いえ、気がつけません。

いつまでも受け身で授業を受けていてはいけない

大事なのは、学校でしてもらっている、してもらっていないではなく、実際に今、自分がどれだけ小学校で必須だった単語を中学生の現在書けているのかということです。

フォニックスをうまく単語に活用できている生徒は、単語の取り組みの負担がかなり少ないように思えます。

フォニックスってなに?

そして、せっかくフォニックスを習っても、自己流の覚え方になっている生徒は、やはり単語で苦戦しています。

「この単語はこう考えて読むと読みやすくなるよ」と、音ボタンを書いたりすると、フォニックスで習った文字が見えてきて、「ああ」と腑に落ちることもあったり、でも、フォニックスの音よりも、自己流を貫いて、カタカナ読み、当て字読み、ゴロ合わせで最初から読もうとする生徒は、実際の音との乖離があり、また別の意味で苦しみます。

フォニックスって、45音の文字を知ったから終わりではなく、活用してはじめて活きます。
自己流で読む前に、まずフォニックスを活用しよう。かなり単語の負担は減ります。

そして、フォニックスだけでなく、同時にその文字の持つ音をしっかりと出せるようになると、リスニングも違ってきます。

フォニックス以外のレッスンでも、その授業の中で発音指導も行っています。

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