中学生の英語の問題集や、定期テスト、英検の問題にも、英語の並べ替え問題というのは、必ずでてきます。
英語が苦手な中学生は、この並べ替え問題に苦手意識を持っているようです。
また、最近では、小学生でも問題集によっては、並べ替え問題がでてくることもありますし、英検を受験しようと考えている場合は、ここでも英語の並べ替え問題は避けては通れなくなってきていますね。
実は、私もむかーし、昔、並べ替え問題が出たときにあまり好きではありませんでしたが、コツをつかむと、苦手意識も減ってくると思います。
英語の並べ替え問題のパターンと、答える時の注意点
小学生にとって、英語の並べかえ問題は、中学生に比べるとハードルが高いと感じる子が多いかもしれません。
小学生と書いたけれど、中学生になりたての時期も、これから書くことに当てはまる人はけっこういると思う。
先日、英語の並べ替え問題をしていた時のこと。
いわゆる、「英語の整序問題」って言うのですが、英検にも、中学校の定期テストや診断テストにもよく出る問題です。
日本語にあうように、次の英語を意味が通るよう、並べ替えなさい。
と言う、あの問題です。
並べ替え問題の答え方はいろいろあります。
英検のように、「次の単語を並べ替えて、①と③にあてはまるものを選びなさい。」という答え方。
英検の場合は、①1-3、②4-2、③2-3、④4-1 のように、組み合わせができていて、その中から①と③にくる単語の組み合わせで正解の番号をマークします。
英検などは、4分の1の確率で正解だけど、5問中1,2問は、見事にひっかかりそうな問題の順番にしてあることもあります。
「日本語にあうように、次の英単語を並べ替えなさい。」というもの。
並べ替えたものを解答用紙に全部書く場合もあります。(ピリオドや?まで解答用紙に書くもの)
その場合は、「全文を書きなさい」と指示がしてあります。
または、本当にかっこの中だけを並べ替えるもの。
英検の問題に少し似ていますが、①と③に来る単語を解答用紙に書きなさい。という場合もあります。
特に、2つめの英語の全文を書きなさいという問題の時は、注意することがあります。それは、並べ替え問題の中は小文字で書いてあるのに、解答欄に書くときは、自分の力で文の頭にくる単語なら、大文字にかえなくてはならないということです。これをミスる生徒は多いです。
また、これに関連して、次に多い間違いが、かっこ内の単語を全部使っていないこと。間違わないためには、数をしっかり数えましょう。
問題をよく読まずにやってしまうミスは、注意書きをよく読んでいないために、正解できないことです。
自分で不足している単語を1語加えてから並べかえるもの。
逆に、余分な1語をのけて並べ替えるもの。
ここに関しては、本当に繰り返し、繰り返し、声かけしていく部分です。
並べ替え以前の、ケアレスミスを誘発する原因になっています。
まずは、ここも気をつけた上で次にすすみましょう。
英語の語順が理解できるかどうかが、正解率アップのカギ
小学生が英語を並べ替えている時、ホントに日本語に忠実すぎます。
口からでる英語では、I like dogs very much.とかって言ってるのにも関わらず、「私は犬が大好きです。」と書いてあったら、英語も、”I dog….”って言ってしまいます。
「私は、犬が」ってきてるから、”I dogs….”になっちゃうんだろうなって思うのですが、口で言うことと、文を組み立てる力はまた別物ですね。
たくさん英語に触れて、耳で聞いてきても、やっぱり英語の文字や単語と英語の音が結びつかないと難しいところだなと思います。
さらには、英語の語順という感覚にまだなっていません。
日本語の語順から抜け出せない子は、上記の語順にしてしまいます。
中学生でも、まだこの日本語の語順の感覚の子がいます。
求められているのは、美しい日本語に訳すことではないといっているのですが。
まず日本語の語順で英語の意味を言おうとすると、結局は、目の動きが左から右の方向に進んでないということなのだけど、それが腑に落ちるまでは、どうしても、日本語の語順ループから抜け出せません。
つまり、英語に直すときには、日本語の語順、美しい日本語を使っていくと言う発想を変えないといけません。
それが、変えられるかどうかが、正解率アップにつながります。
小学生に専門用語は難しい、説明がわかるまでは別の方法でアプローチ
これが主語、これは動詞。
主語はこれで、動詞はこれか。
主語の次に動詞がくるって言う説明で、あぁと気がつけるのは中学生。
英語の文章の中でどれが動詞か、どの単語が動詞とかいう以前に、そもそも「動詞」って何?と思う小学生は多いです。
小学校でも、主語や述語を習うのは、高学年近くになってからで、低学年では難しいかもしれませんね。
この単語の中でどれが「動詞」なんだとわからなければ、主語の次に動詞がくるなんて感覚はない。
小学生が並べ替え問題にどんどん挑戦するには、似たパターンの繰り返し反復練習、パターンに慣れる、単語の並びの感覚を身につけていくようにしていくことでしょうか。
同時進行で、英語の単語力も増やしていきます。
小学生に文法からアプローチできるのは、高学年以上。
いろいろ言い方を変えて、だんだんと慣れて行くことはできるけど。
主語、動詞、be動詞という言葉を使って、説明するのは、年齢や理解力にもよりますが小学生にとっては難しいでしょうね。
そんな時は、まずは短い文章から、並べ替えていくと言う感覚をつかむ。
日本語は、あくまでその英語を完成させるためのヒントであって、その通りに英語の文を作っても、永遠に正しい語順は完成しません。
レッスンでは日頃から、英語の語順を意識しているので、中学生にもなると、その感覚がつかめた子は、教科書の本文も、問題集の長文もどんどん読んでいきます。
中学生だけでなく、英語の語順を意識しつづけた小学生も、学年や年齢があがるにつれて、それに慣れてきているように感じます。
そもそもが、英語と日本語の語順は違いすぎるのだから、そういう事情も踏まえながら。
英語を学ぶって、そういう英語の語順の感覚も学んでいくことなので、ちょっとずつステップアップしていきましょう。
日本人の感覚に固執してしまうと、英語の学習をするときの壁になってしまいます。
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