模範解答のような間違いからわかること
先日、レッスンの中で、天気の単語を書いてみようということなりました。

晴れ、雨、くもりって書いてみよう
天気は、どれも口では言えるようになっているので、sunny,rainy,cloudyは、すぐにわかっていました。
その時点では、天気に関してはクリアです。
小学生も、基本的な天気は、呼吸をするように言えるようになってきています。
そして、書いてもらった天気は。

sany,reiny,craudy

よくチャレンジしました!がんばって書いたよ。
単語を丸暗記する学習法をしてきた人にとっては、どれも正解がないなと思うかもしれませんが、これってすごいことだと思いませんか。
音をたよりに、自分の知っている文字と結びつけて書いているのです。
そう考えると、びっくりしませんか。
ただ、ただ、晴れはsunny,雨はrainy,曇りはcloudyと覚えるまで書いた、単語テストや小テスト、試験で点を取るために、とにかくなんとしても単語を覚えてきた訳ではないのです。
フォニックスを学び、そこから、これまで聞いてきた音を文字にしていくというプロセスを経ての成長段階です。
カタカナはひとくくりにしてしまう恐ろしいワナ
先ほどの、sany,reiny,craudyは、どれも正解ではありませんが、どれもある部分さえきちんとおさえれば、すぐに書けるようになってくると思います。
誰もがひっかかってしまう部分だと思います。
最初からちゃんと書ける子の方が少ないんじゃないかと思います。
ローマ字も間違う原因かもしれないけれど、ローマ字学習以前の子でも間違うっていう場合は、日本語やカタカナにひっぱられているからだと思います。
sunnyって、サニーって書いたりしますよね。
そうすると、s,a,って書いてしまうのも納得。
カタカナで読み方を書くの、ちょっと待ったー、というゆえんはそこなのです。

英語には、いろんな音があるのに、カタカナは全部ひとくくりにしてしまうのです。怖いですね、恐ろしいですね。

aも、oも、uも、全部をアにしてしまうんですよ。発音を習っている人から見たら、みんな違いますから~といいたくなるでしょう。
結局、英語の音から導かれる文字の前に、日本語が先に反応しちゃっただけです。でもこれは仕方がない部分もある。
でも、仕方ないからそれで終わりではなく、次の段階へ。
どこに意識を向けたらいいだろう
先ほどの英単語、ほぼほぼ書けていましたね。
sanyじゃなくて、これは,s,u,n,sun,太陽と同じ。
この太陽の英語で、音を確認します。
aじゃなくて、uだったのです。
reinyも、レ・イ・ニーって変換しちゃったから、reって書いてしまったのでしょう。日本語の影響。
雨は、r,ai,nで分けます。
craudyは、まず、ク・ラ・ウ・ディーって、ラ行はrが最初にでてきますよね。
日本語にLで書くという発想がありません。
なので、雲はlを使うことを覚えて行く。
そして、次に、英語の文字と音の一致を習っていたとしても、呼吸をするようにすぐにできない音の代表、ouの部分。
これが最初から完璧にできる、日本語ネイティブをまだ見たことがありません。
このouの組み合わせはちょっと思い浮かびません。
あえて、呼吸をするくらい、あえて、意識して覚える文字でもあります。
このouって結構身近な単語にあるんですよ。
house,mouse,mouth,outなどなど。
カタカナでは、日常でよく使っているでしょう。
と言うわけで、曇りは、c,l,ou,d,y, cloudyです。
ひっかかりそうなところに意識を向ける、ひっかかったところを見直す。
英語って1回習って終わりじゃなくて、繰り返し、繰り返しが大事。
そして、使って、使って、使う。
天気の3つの単語でも、ツッコみどころ満載ですが。
英語の単語って本当にツッコみたくなるところが一杯です。
ツッコみたい人は、きっと、そうい部分に興味があるのでしょう。
音声学とか、言語の分野でその興味を満たすのもあり。
そして、そうではない人は、素直に、これってそうなんだなって思って、イレギュラーなルールがでてきたら、その都度覚えていくのがいいかなと思います。
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