中学英語の日本語訳で、より身近な表現が使われるようになっている
中学校の教科書や、問題集が、より身近で、親近感もわく日本語表現になってきているけれど、だからより一層、国語力が問われる最近の英語の問題。
「うれしいな。」
これだけで英作文できますか。
本当に、これしか問題文に書いてない。
「月曜日は、7時起きなんだ。」
最近、中学生は、自分が使っている日常表現で、英訳をすることが多い。
それは、その文を訳すだけなら、その場面もなんだかリアルに感じられるし、とっつきやすいのだけど、実はそこに落とし穴があります。
はたからみたら、なんてスラスラ訳しているのだろうと感じます。
意味も取れてるね。
でも、それは単語の一部がわかれば、なんとなく雰囲気で読んでいるだけかもしれません。
だいたいの意味がとれたらそれでいい。それも確かに一理あります。
今の中学生、学校英語の学習スタイル
一昔前、お父さんやお母さんの時代の中学英語は、辞書で単語の意味を調べて、文章をノートに書いて、訳もできるだけ予習でやってからというスタイルだったと思います。
現在のお子さんの学校の様子を聞いてみて下さい。
いづれかに当てはまるかもしれません。
□単語の意味が書いてあるプリントを配られている。
□すでに本文が書かれているプリントが配られる。
□日本語訳は、大事なところのみが穴埋め式になっている。
表現は、先ほど、あげたように、自分が使っている口語的なものに近づけている。
□日本語訳のプリントを配って中身を把握したら、ひたすら音読する。
このような、とても、とても手厚いプリントが配られているかもしれません。
本文を書いてくるように言っても、書いてこられない生徒がいれば、その子は、授業中に一生懸命うつして、肝心な説明を聞き逃すかもしれません。
単語を調べるのが面倒な生徒は、調べないかもしれません。
全部の訳までしてくるを要求すると、個人差がありすぎる。
大人数で授業を進めて行かねばならない先生方の工夫の賜ですが、それが生徒には落とし穴にもなるかもしれません。
ちょっとの工夫で、ちょっとプラスするだけで変わってくる
文頭にも書いた、日本語訳ですが。
「うれしいな。」って書いてあって、すぐに英作できる生徒は少ない。
happyがでてきても、そこから先が書けない子が多いと思います。
「月曜日は、7時起きなんだ。」
Mondayから書き始める生徒多いと思います。
月曜日が、起きるのかい?と、ツッコむとはじめて、「あっ」と気づけばまだいい方。
字面の通りに、英作文にしたり、並べかえする中学生の多いこと、多いこと。
教科書の訳はできているのに、英作文や並べかえ問題で点をよく落としてしまう傾向の人は、いつも、その言葉に自分であるものをプラスする習慣をつけてみましょう。
あるものとは?
「この文の主語は誰なんだ?」
主語が難しければ、「この文章の主役となるのは何か」
「うれしいな。」の中の文章には、主語が見当たりませんね。
そんな時は、自分で足します。
「うれしいのは誰なんだ?」
そうすると、「あ、うれしいのは、わたしか」と主語がIであることがわかります。
そうすれば、I,happyという単語ができれば、「I am happy.」と作れます。
happyは形容詞だから、be動詞が必要ですよ。
同じように、「月曜日に、7時に起きるのは、誰?」
選択肢がなければ、だいたい、「私が」この流れから主語になります。
この「月曜日は、7時起きなんだ」から、英作できるのは、日本語の独特の表現の感覚がわかるからだと思います。
そして、その感覚を、英語で表現するときに、これらをプラスして考えられるかという、国語力が問われるのです。
さらには、日本語にない感覚も、自分で足さないといけません。
a,the,my,yourなどです。
「こちらは父です。」「This is father.」 小さい頃から、英語の音声に触れていたり、英語の表現をよく聞いている環境だったら、逆に、これがおかしいなと感じる子もいると思います。
それがいわゆる、「勘」ですが、「勘」は時には邪魔をすることも。
そして、そう、一体、「これは誰のお父さんなのか。」というところまで考えないといけない。
日本語には誰のお父さんなんて書いてないのです。
だから、書いてあるままに英語に変えると、上のような文になってしまう。
「This is my father.」このように、myを入れたりする感覚は、英語を学ぶ上で知っていくところですね。
これらのプラス作業を、「英語って面倒だな」とイヤになるか、コツをつかんでそれが「得点源」となるかは、大きな分かれ道です。
最後に、問題。
「土曜日は、6時に起きるよ、たけしって。」って、こんな日本語の表現もすることがありますよね。
さあ、どうやって英作しますか。
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