レッスンでは、極力、英語の読み方でカタカナを書かないように指導しています。
でも、やっぱり書きたくなる子はいるみたいです。
もしそれがタイ語だったり、ロシア語だったりしたら、私ももしかしたら読み方書くかもしれない。なので、100%絶対にダメだとは言えない部分もあるけれど、書かない方がいい理由もわかっているから、難しい。
なぜカタカナで書かない方がいいのか
英語と日本語の音は全く違うという前提がまずあります。
これは本当に、しっかりと理解しておかないといけない部分です。
英語と日本語の音は違うんです。
にも関わらず、日本人は英語の音を、知っている日本語の音に無意識にあてはめてしまいます。
「ア」ってカタカナで書いても、この「ア」はどの音の「ア」でしょうか。
「a」?
「o」?
「u」?
そもそもこれらを「ア」という感覚もないかもしれません。
英語の音を知らないと、小学校で習ったローマ字の音をそのままあてはめて、「a」は「ア」、「o」は「オ」、「u」は「ウ」と読んでしまっているかもしれませんね。
知らない音は聞き取れない
カタカナ読みやローマ字読みにひっぱられることで、実際に英語のリスニングではほとんど聞き取れないということにも。
知らない音は聞き取れない。
単語は見たことがあっても、何回も書いて覚えていても、その単語と英語の音が結びついていなければ、耳でしか聞けない英語の音に関しては、何を言っているのかわからない場合が多い。
それが、リスニング苦手、全然聞き取れない。という苦手意識にもつながる。
そして、最近では、当たり前のように定期テストや試験にでてくるリスニングに対してすごく緊張して受けるので、さらに聞き取れないという心理的要因も。
リスニングで聞き取れないのは、その単語の英語の音を知らないという事も一理あるし、
もう一つは、こっちの方がもっとリスニングで取れない問題と関係しているかもしれない。
実は実際に話されている英語は、発音していない音や音自体が変わってしまっている場合が多い。
でも、辞書通りの単語の音やカタカナ読みしかしていなかったら、これを聞き取るのは難しい。
苦悩する小学生
話はカタカナで英語の読み方を書くということに戻るけれど、あるとき、小学生がすごく悩んでいた。
「書けない、どうしても書けない。一体なんて書けばいいの。」
今まで、普通に書いていたのに、むしろ「書かないようにしようね。」って言っていたのに、それでも時々、カタカナ読みを書いていた小学生の手が、ある日止まった。
「一体どうやって書いたらいいの?」
極端な例だけど、「bag」の「a」の音、カタカナでどうやってかいたらいいの?
今までそんなこと気にしていなかったのに、いざ、その英語の音をカタカナで表そうとしたら、表せるカタカナがない!どうしよう。だったのです。
この小学生の生徒さんは、次の段階に進みました。
そうです、自分で気がついたんです。
英語の音を知ると、カタカナで表記する音と違うって。
それは、その英語の発音の音ではないって、気がついたんです。
これは大きな1歩です。
これに気がついたけれど、わざとカタカナで書いてみるけれど、やっぱり見つからない。
きっとそのうちこのカタカナ表記からは卒業すると思います。
知らなかったから書けていた
英語の音を知ったことで、カタカナとは違うことに気がつけた小学生。
カタカナで書くのは、その英語の読みに自信がないから。
でも、英語の正しい発音や、フォニックスを学ぶと、自分の力でだいたいの英語の単語が読めるようになってくると、カタカナで書こうという感覚はなくなってきます。
だって、読めるから。
読めると自信につながります。
読めると、自分から読もうとする。チャレンジする。
自分で英語を読めるようになった時の、子ども達のキラキラした目、明るい表情、本当にちょっとしたことなんだけど、子ども達にとっては、大きな1歩なんでよね。この瞬間に毎回立ち会えるのがうれしいです。
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